自己紹介

小澤正邦

研究紹介記事

研究者DB

所属

名古屋大学 未来材料・システム研究所 材料創製研究部門 材料設計部
(工学研究科 材料デザイン工学専攻 ナノ構造設計講座 環境材料工学研究室)

ozawa@imass.nagoya-u.ac.jp
Phone 052-789-5863

経歴

1957年生、1979年 名古屋大学工学部卒、同大学院修了、1981~1992年 (株)豊田中央研究所 研究員、博士(工学、名古屋大学)、1993年1月に名古屋工業大学 セラミックス研究施設 助教授、2004年 同 大学院 物質工学専攻 教授、2008年 同 セラミックス基盤工学研究センター長(~2010年)、2013年 名古屋大学大学院 教授 (工学研究科/エコトピア科学研究所)、2016年~現在 名古屋大学 未来材料・システム研究所 材料創製部門長・教授、工学研究科材料デザイン工学専攻ナノ構造設計講座(環境材料分野)兼担。

専門分野

自動車触媒およびナノ材料の物性の理解と物理的手法による解析を触媒性能向上へ結びつける、環境触媒の材料工学分野を専門としている。これまでに実用的な開発への適用や耐熱性自動車触媒の開発を行い、とくに1987年にセリアジルコニア系酸素貯蔵能触媒を発明した。以後、セリア系酸素貯蔵能材料やナノ触媒材料の基礎研究、セラミックス部品化の開発研究を進めている。

研究活動

2011~12年にNEDO希少金属開発プロジェクトでセリウムを低減化した自動車触媒の開発のプロジェクトリーダー、2013~2016年に同プロの白金族低減化担当、2009~11年、文科省地域イノベーション都市エリア事業で環境調和型セラミックス開発の研究統括に従事、2016年~現在、文部科学省学際的国際的人材育成ライフマテリアルイノベーションプロジェクト事務局担当に従事。日本材料学会理事・副会長(2013~16年)、触媒学会西日本支部幹事、廃棄物資源循環学会東海支部幹事、日本材料学会セラミック材料部門幹事。SAE(米国自動車技術協会)ET2准賞(共同)、日本化学会化学技術賞(共同)、日本材料学会学術貢献賞、粉体粉末冶金協会研究功績賞、日本希土類学会賞等を受賞。

一言

長年、環境調和型の技術(自動車触媒、触媒セラミックス製品開発)の研究を行い、実用化や国プロにも携わってきました。環境技術に関係していると、産業の範囲を超える地球環境を相手にしている実感の下で、自分たちに何ができるのかという逡巡もあり、一方で本当に今やるべき仕事があるという思いにもかられる。地球を相手にする環境技術には、単に技術の原理追及だけでない、国際関係、環境施策(制度)、企業利益と人間模様のドラマ、はたまた私たちの日々実験室でおこるミニチュアの自然と世界の交差点(小さい発見)、といった重層性があります。未来の人類への視線をもち、今日の問題解決に向かって研究してゆきたい。